胃がん・食道がん

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胃がんとは

胃がんは、かねてより日本での
がん死亡者数の上位に入るがんです。
罹患率は女性よりも男性の方が高く、50歳以上と年齢が高い方に多い傾向にあります。

以前よりピロリ菌感染との関係性が指摘され、
ピロリ菌を含めた早期発見・早期治療が大切ながんです。

症状は初期にはあまり明確なものはなく、進行するにつれて、
食欲の低下や体重減少などの症状が出ます。

原因

原因

胃がんの原因として、指摘されるものはいくつかあります。

  • ピロリ菌
  • 塩分摂取過多
  • アルコール過剰摂取
  • 野菜・果物不足

ただし最近の研究では、特に日本では、胃がんのおよそ98%以上が
ピロリ菌の感染に起因するものと指摘されています。

ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は小さい頃(5歳頃まで)に口から感染し、長期にわたり胃のなかに生息することで、慢性的な胃炎を引き起こし、萎縮性胃炎という状態を引き起こし、これが胃がんの発症に関連すると指摘されています。

最近では健診や内視鏡検査の推奨などで早めにピロリ菌感染を指摘し、除菌治療をすることで、胃がんのリスクを減らすことが積極的に行われています。

川西市の前田ホームクリニックでも、市の胃がん検診や人間ドックなどを通じて、ピロリ菌の発見と除菌治療を積極的に進めていますので、これまでに検査を受けたことのない方はぜひご相談ください。

また萎縮性胃炎の程度によっては、ピロリ除菌をしても、
胃がんのリスクが残ることが指摘されていますので、
定期的な内視鏡チェックで胃がんの早期発見が大事になってきます。

治療

胃がんの治療方法は、
内視鏡治療、外科治療、化学療法、放射線療法などがあり、発見した胃がんのステージや性質に合わせて、適切な治療法を選択して行います。

最近では免疫チェックポイント阻害剤の適応なども含め、進行がんにも対抗できるツールが増えてきてはいるものの、早期がんならば、内視鏡治療のみで治療が可能な、なんと言っても早期での発見治療が大事ながんの一つです。

胃がんを心配する場合には
「早いうちにピロリ菌の感染をチェック→菌がいるなら治療と定期的な検査を」
ということを心がけましょう。

食道がん

咽頭から胃の間を食道と呼び、
その食道の粘膜にできるがんを
食道がんと言います。
食道のどの部分にもできる可能性があるうえに、複数のがんが同時にできることもあります。
食道がんの特徴として、
咽頭や喉頭のがんと粘膜の種類が同じ(重層扁平上皮と言います)で、そのリスク因子も似ていることが挙げられ、咽頭がんになった人が食道がんを併存している場合もしばしば見られます。

現在の統計では食道がんは女性よりも男性に、若年よりも50代以上の方に多いとされています。

食道がんの診断には胃カメラによる腫瘍の広がり、
深さの評価と病理診断が必要です。
また胃カメラで食道がんになりやすいかどうかを評価することも可能です。

原因

食道がんのリスク因子として、
喫煙と飲酒は非常に重要です。
飲酒についてはアルコールが分解された際にできるアセトアルデヒドという物質ががんの発症に関わっていることがわかっており、
よく飲酒後に赤ら顔が続く人
(フラッシング反応)などは注意が必要です。
そのほかに、熱いものをそのまま飲み込む人も慢性的な炎症に注意ですし、EBウイルスの感染の関与も指摘されています。
また最近、逆流性食道炎を繰り返すことによって、
食道腺がんという特殊な食道がんを来たす人が増えていることにも
注意が必要です。
胸焼けを繰り返す人などは、放置せずに検査を受けるようにしましょう。

症状

初期の食道がんは症状に乏しいとされ、診療の場面では
「胸がしみる、飲み込みづらい」などのお話を聞くことが多いでしょう。
進行するに伴い、飲み込みづらい、食べ物がつかえる、胸がしみる、胸や背中の痛み、咳、声のかすれ(嗄声)、などの訴えが出てくるように思います。
ただし症状が出ることには、ある程度進行している可能性があるため、早期発見には自分のリスクの評価と、定期的な検査が必要です。

治療

治療

食道がんは内視鏡検査やCT検査、血液検査などで、病変の大きさや深さ、リンパ節や他臓器への進展や転移を評価した上で、
ステージに応じて内視鏡治療や外科治療、化学療法、放射線治療などを選択・組み合わせて治療を行います。
治療に際しては設備の整った連携病院をご紹介します。

また胃がんと同様に初期の食道がんであれば、内視鏡による局所治療が可能ですので、当院としてはあくまでも早期発見・早期治療を目標として診療を心がけます。

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