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院長インタビュー
医師を志した理由を教えてください
このクリニックを開業し、今は一緒に働いている父の影響が大きいです。
体調がよくなり喜ぶ患者さんと、それを見て嬉しそうな父の姿が印象に残っています。
加えて子ども時代に入退院を繰り返した経験も医師への思いを強くしました。
病院で何度もお世話になるうちに将来は自分が助ける側になりたいと考えたのです。
胃カメラや大腸カメラを専門にした理由は、頭脳と技術の両方が要求される領域だからです。
病変を見逃さない高い精度と、苦痛が少なく、かつ短時間で終了する内視鏡検査を行うためには、
幅広い知識・確かな技術・豊富な
経験が欠かせません。
これまで10年近く内視鏡診療に携わり、5000例を越える胃カメラ大腸カメラの経験がありますが、クリニックでの診療を中心に!
ますます精進する所存です。
印象に残った患者さんとのエピソードはありますか?
大腸内視鏡検査が一通りできるようになった頃、検便で異常があり来院された方を担当しました。症状がないために受診を迷ったそうですが、お父さんを大腸がんで亡くされていたので心配になり来られたそうです。
私が内視鏡をすると初期の大腸がんがありました。
幸い早期に見つかり内視鏡で治療が可能だったため、
今でも元気に通院されています。
このとき、診断から治療まで一貫して担当できる内視鏡診療のやりがいを実感したとともに、
症状がない段階で来院していただく重要性を痛感しました。
今でも検便で異常があっても
「痔のせいだろう」「症状がない」と思い受診されない方が少なくありません。
当院では痛みが少ない大腸カメラを実施しているのでぜひ気軽に来院してください。
内視鏡検査で気をつけていることを教えてください
高い精度と治療前後の快適さを両立した
”苦痛の少ない内視鏡検査”を心がけています。
苦痛を減らすためには短時間で
終わらなければなりません。
一方、短時間で行うと異常の見落としリスクが高まりますが、
豊富な経験と集中力でどんな異常も見逃さないようにしています。
胃カメラは胃、食道だけでなく、
喉の部分(咽頭)や、十二指腸も
観察できますが、構造が複雑なため、豊富な経験と技術が必要です。
さらに咽頭の病気は耳鼻科が担当するために、一般的な内視鏡医は咽頭に不慣れな場合があります。
私はこれまで内視鏡健診に従事しながら咽頭の検査技術も習得してまいりました。
ですから当院では咽頭や十二指腸までもしっかりと検査いたします。
検診異常を指摘された場合もお気軽にご相談ください
腹痛・吐き気・下痢などのおなかの症状、
発熱・咳といった、かぜ症状で来院される方が多いですが、
症状がなくても検診異常などで来られる方も多いです。
私が専門とする胃がん、食道がん、大腸がん、肝臓がん、すい臓がんなどの消化器がんは初期には自覚症状が全くない場合がほとんどです。
早期発見・早期治療が大切なので症状がない方がたくさん来院されている現状はとても大切です。また前田ゆき医師が専門としている
糖尿病・高血圧・脂質異常症といった生活習慣病領域も早期には症状が現れません。
ですから生活習慣病患者さんが
多数通院されている当院では無症状の方が一番多いのです。
内視鏡検査と聞くとつらいイメージがあるのですが?
確かに「つらそうだから胃カメラを受けたくない」とおっしゃる患者さんも多いです。
しかし、当院では胃カメラは径5.4mmのきわめて細い機種を使用していることと、
自身が経験を積み、スクリーニング認定医も取得している技術面から、つらさはほとんどありませんし、鼻から入れる経鼻内視鏡で検査すれば「オエッ」ともなりません。
実際に当院で初めて胃カメラを受けた患者さんからは「いつの間にか検査が終わっていました」
「この程度の苦痛ならばもっと早くに受ければよかった」とのお言葉をいただいています。
大腸カメラでは、これまでに修練した技術と豊富な経験を活かして高精度の検査をできるだけ短時間で実施し、無送気法と呼ばれる痛みが少ない方法や鎮静剤の使用などの工夫を行なっております。
また検査前の下剤を苦に感じる方も多いのではないでしょうか。
当院では検査前の専用食を提供するとともに下剤の種類や量をきめ細かに調整して苦痛の軽減に努めています。
下剤は数種類から選択できます。
患者さんと接するうえで気をつけていることを教えてください
病気を診るだけではなく、
その患者さんを診るようこころがけており、対話を特に重視しています。
病気、検査、治療に対する認識は
皆が同じではありません。
同じ病状でも早期に来院する方もいれば、進行してから来院される方もいます。
大腸カメラに慣れている方もいれば、未経験で怖いと思いながら来院される方もいるでしょう。
ですから初めて受診された際には十分に時間をとってご本人の病気や受診に対する思いをしっかりと伺います。
当院では胃カメラ、大腸カメラなどの検査や薬を無理に押しつけることはありません。
よく納得していただいてから検査・治療を行う姿勢を大切にしています。
同時にどんな不安や悩みも気軽に相談頂けるクリニックでありたいと考えています。
今後の展望を教えてください
病診連携の「診」を担えるようなクリニックでありたいと考えています。
病診連携とは大病院で大きな手術などを行い、日々の定期診断はクリニックで行うという考え方です。
実際に兵庫県川西市・北摂地域には大病院が多く、治療終了後の経過観察のため年1回の内視鏡やエコー検査に大病院へ通う患者さんが少なくありません。
当院は大病院で研鑽を積んだ専門医が、阪急川西能勢口駅から徒歩1分とアクセスのよい環境で診療を行なっており、治療後の経過観察を担うことが可能です。
ぜひご利用ください。
さらに複数の医師が在籍する体制を活かした小回りのきいた医療を目指しています。
例えば「ついでにワクチンをうってほしい」
「採血と一緒に風疹抗体を調べたい」
「女性医師に相談したい」などのご要望にも臨機応変に対応いたします。
自由診療も含め「まずは前田ホームクリニックで相談してみよう」と思っていただけるように
努めていますので、どのようなお悩みでもお気軽にご相談ください。
前田ゆき先生インタビュー
医師を志した理由を教えてください
幼少時から人と話すことが大好きで、将来は対話をしながら世の中に役立つ仕事をしたいと考えていました。
たまたま親族に医師がいて、患者さんと楽しそうに話をしながら診療する姿を目にして自分も医師になりたいと思うようになりました。
内科、特に生活習慣病を専攻した理由も同様で、患者さんとの対話が特に大切な領域だからです。
生活習慣病の治療はお薬を処方して完了するわけではありません。
患者さんの食生活、仕事、睡眠をはじめとしたライフスタイル、ご家族、大切にしている
事柄など患者さん一人一人に応じた適切な治療が求められます。
しっかりと会話をしながら薬を無理強いせずに患者さんと一緒に病気を治す姿勢を大事にしています。
印象に残った患者さんとのエピソードはありますか?
患者さんがご自身だけでなくご両親やお子さんといったご家族も一緒に診てほしいと
お連れいただいた場合に患者さんからの信頼を実感できて本当にうれしいです。
患者さんとご家族とでは病名も違えばライフスタイルも異なるために大変な部分もあるのですが、期待にお応えできるように精一杯努めています。
近年、糖尿病をはじめとした生活習慣病領域では新しい治療薬が続々と登場し、FreeStyleリブレに代表される検査機器も著しく進歩しました。
さらに男性更年期障害のように比較的最近になって認識されるようになった病気もあります。
現状に満足せず最新の医療を取り入れながら地域のみなさんのお役に立てるよう、
ますます精進してまいります。
FreeStyleリブレを使用するメリットを教えてください
血糖測定システムFreeStyleリブレは腕につけた小さなセンサーにスマートフォンやスキャナーをかざせば数秒で血糖値が表示され、衣服の上からでも測定できる簡便さがメリットです。
装着したままでの入浴や睡眠も可能で、一度つければ2週間は交換が要りません。
手軽に血糖値が測定できるので日々の暮らしの中で「菓子パンを食べるとこんなにも血糖値が
上がるのか」「食事に気を配ったら確かに血糖値が下がってきている」など自分の生活スタイルを
見直すきっかけになります。
さらにセンサー装着中は絶えず血糖値が自動的に記録されるので、後日医師がデータを解析する
ことで、患者さんに適した治療の提案や効果の高い薬剤調整が可能です。
お二人から
患者さんへメッセージ
どのような体のトラブルであってもまずは当院にご相談ください。
各種ワクチン接種や健康診断、人間ドックといった予防医学にも積極的に取り組んでいます。
異なる分野の専門医が複数おりますので、幅広く対応させていただきます。
健診や人間ドックで異常を指摘された方はそのままにせず、ぜひご来院ください。
健康診断や人間ドックは自分の体調を把握し将来の自分が元気に暮らすための
大きなチャンスです。
当院では意に沿わない検査や治療を進めるなどは決していたしません。
しっかりと説明し患者さんに理解・納得していただいてから検査を実施し、治療を行います。
私たちと一緒に元気な体、健康的な暮らしをつくっていきましょう。
川西市で内視鏡検査・生活習慣病は前田ホームクリニック